ナージェ’s blog

ありきたりなこと

欅坂46が求める『らしさ』とはなにか『世界には愛しかない』編

 今回は前回に引き続き『世界には愛しかない』通称セカアイからみる『らしさ』について考えていきたいと思います。

 前回定義した基本的なことと『サイレントマジョリティー』の考察は下記URLに記載しておりますので、お時間があれば是非ご覧になってください。

 

https://naje58.hatenablog.com/entry/2020/02/04/221355

 

ep2.『世界には愛しかない』

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さて、まず前提として曲中に出てくる

「僕」を

各曲の同一人物だと仮定すると、

サイマジョによって『気付き』を得た僕が

『らしさ』を追い求める

 

理想的な世界

 

と言えることができると思います。

欅坂の代名詞として使われる曲(サイマジョや不協和音)とは毛色が違っていますがこの曲にも

『あなたらしさ』が根付いています。

 

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歌詞を参考にすると

 

「歩道橋を駆け上がると、夏の青い空がすぐそこにあった。
絶対届かないってわかっているはずなのに、僕はつま先で立って
思いっきり手を伸ばした。」

ただじっと眺め続けるなんてできやしない
この胸に溢れる君への想いがもどかしい

「真っ白な入道雲がもくもくと近づいて、
どこかで蝉たちが一斉に鳴いた。
太陽が一瞬、怯(ひる)んだ気がした。」
「複雑に見えるこの世界は
単純な感情で動いている。」

最初に秘密を持ったのはいつだろう?
大人はみんな嘘が多すぎて忘れてる

通り抜ける風は 僕に語りかける
もう少ししたら夕立が来る

世界には愛しかない
(信じるのはそれだけだ)
今すぐ僕は君を探しに行こう
誰に反対されても
(心の向きは変えられない)
それが (それが) 僕の (僕の) アイデンティティ

「空はまだ明るいのに、突然、雨が降って来た。
僕はずぶ濡れになりながら、街を走った。」
「夕立も予測できない未来も嫌いじゃない。」

最後に大人に逆らったのはいつだろう?
あきらめること強要されたあの日だったか…

アスファルトの上で雨が口答(くちごた)えしてる
傘がなくたって走りたい日もある

未来には愛しかない
(空はやがて晴れるんだ)
悲しみなんてその時の空模様
涙に色があったら
(人はもっとやさしくなる)
それが (それが) 僕の (僕の) リアリティー

君に遭った瞬間 何か取り戻したように
僕らの上空に虹が架かった

世界には愛しかない
(信じるのはそれだけだ)
今すぐ僕は君を探しに行こう
誰に反対されても
(心の向きは変えられない)
それが (それが) 僕の (僕の) アイデンティティ

「全力で走ったせいで、息がまだ弾んでた。
自分の気持ちに正直になるって清々しい。
僕は信じてる。世界には愛しかないんだ。」

 

 

印象的なピアノのイントロとポエトリーから始まるこの楽曲は全体を通して、

 

楽観主義の極み

 

と言えるかもしれない。

 

世界には愛しかない
(信じるのはそれだけだ)
今すぐ僕は君を探しに行こう
誰に反対されても
(心の向きは変えられない)
それが (それが) 僕の (僕の) アイデンティティ

 

サビの歌詞からわかるように、

『僕』は確固たる信念を持ってそれを自身のアイデンティティ(個性=らしさ)だと信じて疑わない。

 

おそらくここでの僕の心情を察するに、

きっと、みんなが(サイマジョで言うところの)気づきを得られれば幸せになれる。

なんて素晴らしい世界なんだろう!

嗚呼、世界には愛しかない!

 

確かに間違ってはいないと思います。

みんなが幸せになれる最善策だとも思います。

 

しかし、世界には愛以外も存在するという残酷な真実を無視することはできません。

この事実に僕は気づいていないのでしょうか。

おそらく、絶対に届かないってわかっている青空に手を伸ばすように、わかってはいるのでしょう。

わかってはいるのだけれども、

何か希望をもって理想に向かって手を伸ばすのを止められないのでしょう。

 

一般的に何かの事象に対してある程度経験を積んでいると、どうなるかという結果が予想できます。

それに対して、合理的かつ功利的判断をしてしまいがちです。

先程の青空の例がわかりやすいかと思いますが、

青空がずっとずっと遠くにあることや

手を伸ばしても届かないことを知っているから

きっと、手を伸ばすことをしないでしょう。

 

大雑把ですが大人になるってこういうことなのだと思います。

 

だからこそ、わかってはいても

『愛』や『希望』

といったスピリチュアルな可能性を信じて挑戦していく「僕」が愛おしくてたまらない。

 

私自身、夕立のような予測できない未来のものは怖いし嫌だと感じます。

実際に直面すれば、

「傘を差す」だとか「建物に入る」、「風邪引かないように」

といったように無意識に雨に当たらないような合理的な選択をしてしまいます。

でも、傘が無くたって走りたくなっちゃう「僕」を馬鹿だなと思うと同時に

合理性を度外視できるところに羨ましいとも思います。

 

きっとそんな馬鹿で平和ボケしている「僕」にこそ何か先の見えない未来を希望にしていけるような力があるのではないかと思います。

 

今の時代、「世界には愛しかない」と掲げても鼻で笑われたり、無理だと決めつけられるだろう。

それでも、

誰に反対されても
心の向きは変えられない

強い信念を貫き通す「僕」は誰よりも

 

『あなたらしさ』

 

を持っていると言えます。

 

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まとめですが、

セカアイでいう『あなたらしさ』とは、

サイマジョで得た「気づき」による選択を

何があっても揺るがない信念で貫き通す美しさを歌った曲だと言えます。

 

さて、ここまで強い信念を持った「僕」はこれからどうなっていくのでしょうか。

個人的にはここから分岐になると思っていて。

 

ネクストコナンズヒント的なやつだとこんな感じ。

「君」という存在にであって「僕」はどうなるのか(3)

曲げられない信念同士がぶつかり合うとどうなるのか(4)

 

また考察していきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 

https://youtu.be/83vyrFFjiqQ